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<キョウチクトウ>「切られなくて良かった」 騒動を題材に授業−−福岡の小学校(毎日新聞)

 ◇学び合った平和の象徴

 「毒性がある」という投書を根拠に、福岡市教委がすべての市立校でキョウチクトウの伐採を決め、わずか10日で撤回した騒動。市立入部小学校(早良区)の榎本隆教諭(53)が昨年12月、騒動を題材に6年生に理科の授業をした。校内に1本のキョウチクトウの木があると知った児童らは、幹や葉に実際に触れて「切られなくて良かった」と感想をつづった。

 「これ、何だ?」

 09年12月21日、理科教室。榎本教諭は異なる3本の枝を児童に示した。キョウチクトウと桜、メタセコイア。すべて校庭から採ってきた。冬でも葉が落ちない常緑樹のキョウチクトウだけが、青々と葉を茂らせていた。

 「桜以外は知らない」と答えた児童に、榎本教諭は「名前はキョウチクトウ。最近、この木が有名になったのを知っているかな」と問いかけた。身を乗り出す児童たち。榎本教諭は、市教委の方針決定などを報じる新聞記事のコピーを配った。

 騒動の経緯から話を広げ、キョウチクトウが原爆で破壊された広島市で最初に芽吹き、平和の象徴となった木だと教えると、どよめきが広がった。「何で切るの」「子どもだって食べるわけない」

 「校庭に見に行こうか」。榎本教諭は児童を校庭に連れ出した。寒空が広がる校庭の片隅にある1本のキョウチクトウを見上げ、児童らはささやきあった。「元気な木だね」「ほんとすごい」。教諭は幹や葉に触れてみせながら「口に入れてはダメ。毒にも薬にもなる成分があるからね」と語りかけた。

 授業後に児童たちが書いた感想には、こんな言葉が並んだ。

 「初めは『毒性の木がある』と聞いてすぐに抜いてほしいと思ったが、今日の話を聞いてずっと植えてほしいと思った」

 「平和のシンボルがあること、ほこりを持っていいのかな」

 榎本教諭は「校庭の1本の樹木を通して児童たちは命の尊さ、自ら考え、結論を出す大切さを学んでくれたのでは」と語った。【鈴木美穂】

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